賃貸物件に住んでいると、防犯対策が難しいと感じることがあるかもしれません。例えば、泥棒や空き巣といった犯罪への不安があるのではないでしょうか。壁に穴を開けたり、配線を引いたりといった大掛かりな工事ができないためです。そんなときに役立つのが「DIY防犯カメラ」です。DIY防犯カメラなら、自分の手で設置できるので、賃貸でも手軽に取り入れられます。今回は、DIY防犯カメラの種類や使い方、設置の注意点についてわかりやすく解説します。
DIY防犯カメラとは?
DIY防犯カメラは、業者に頼まずに自分で取り付けられるカメラのことです。種類はいくつかありますが、大きく分けて以下の3つです。
-
自分で部品を組み立てて作るカメラ
-
市販のDIY防犯カメラを購入して設置するタイプ
-
古いスマートフォンを活用する方法
それぞれの特徴について説明していきます。
自分で作るDIY防犯カメラ
電子工作が好きな方には、自分で作るDIY防犯カメラが向いています。電子部品を組み立てたり、プログラミングでカメラの機能を作ったりと、自由にカスタマイズができるのが魅力です。
メリット
-
カメラの機能やデザインを自分好みに調整できる
-
余っている部品を使えば、コストを抑えられる
-
電子工作やプログラミングのスキルアップにもつながる
デメリット
-
電子工作やプログラミングの知識が必要
-
設置や設定に時間がかかる
-
市販のカメラに比べると信頼性が低いことがある
例えば、「Arduino」や「Raspberry Pi」を使えば、動きがあったときにスマートフォンへ通知を送る機能や、録画データをクラウドに自動アップロードする機能などを組み込めます。自分だけのオリジナル防犯カメラを作りたい方におすすめです。
市販のDIY防犯カメラ
電子工作が苦手な方や、すぐに防犯カメラを導入したい方には、市販のDIY防犯カメラが便利です。配線工事が不要なワイヤレスモデルなら、賃貸物件でも気軽に取り付けられます。
おすすめのブランドと特徴
Swannの防犯カメラ
-
ワイヤレスや有線モデルがあり、選択肢が豊富
-
クラウドストレージが無料で利用できる製品がある
-
月額費用がかからないモデルもあり、コストを抑えたい方に最適
Swannのカメラは本体が小型(約10cm×5cm程度)で、目立ちにくいのが特徴です。例えば、玄関のドア上部やベランダの天井部分など、目立たない場所に簡単に設置できます。センサーライトがついているタイプなら、夜間の防犯対策にも役立ちます。
Arloの防犯カメラ
-
バッテリーが長持ちし、充電の手間が少ない
-
Google AssistantやAmazon Alexaと連携できる
-
室内・屋外どちらにも対応
Arloのカメラは磁石マウントを採用しているため、壁に穴を開けずに設置できます。賃貸物件の方にぴったりです。
Nestの防犯カメラ
-
高画質で、顔認識機能が搭載されている
-
Google Assistant対応で、スマートホーム環境に最適
NestのカメラはWi-Fi接続が安定しており、スマートフォンからの映像確認がスムーズです。外出中でも、リアルタイムで映像をチェックできます。
古いスマートフォンを防犯カメラとして活用する方法
古いスマートフォンが家に眠っているなら、それを防犯カメラとして活用するのも良い方法です。例えば、玄関の内側、リビングの窓際、または子供部屋などに設置すると効果的です。アプリをインストールするだけでカメラとして利用できます。
メリット
-
アプリを入れるだけなので、手軽に導入できる
-
ほとんどコストがかからない
-
設置場所を自由に変更しやすい
デメリット
-
バッテリーの持ちが悪く、こまめな充電が必要
-
防水機能がないため、屋外設置には不向き
-
商用カメラに比べて、機能が限られる
おすすめアプリ
-
AlfredCamera:動きを検知して通知する機能や、双方向音声機能が利用可能
-
DroidCam:Androidスマホをウェブカメラとして利用できる
低コストで手軽に始めたい方におすすめの方法です。
賃貸物件にDIY防犯カメラを設置する際の注意点
賃貸物件で防犯カメラを設置する場合は、次の3つの点に注意しましょう。
設置場所の選び方
-
玄関、ベランダ、窓付近など、不審者が入りやすい場所を優先
-
手が届きにくく、壊されにくい高さに設置すると効果的です
電源の確保
-
コンセントが近くにない場合は、バッテリー式やソーラーパネル対応のカメラを選ぶと良いでしょう
-
配線が目立たないように工夫することで、防犯効果を高められます
プライバシーへの配慮
-
隣人や通行人のプライバシーを侵害しないように、カメラの向きや撮影範囲に注意が必要です。例えば、カメラが隣家の敷地や通行人の顔を映さないよう、撮影角度を調整することが重要です。また、日本ではプライバシー保護のために、私有地以外を無断で撮影するのは法律で制限されています。
まとめ
賃貸物件でもDIY防犯カメラを活用すれば、工事不要で安心できる防犯対策ができます。電子工作が得意な方は自作カメラ、手軽さを求めるなら市販カメラ、費用を抑えたいなら古いスマートフォン活用がおすすめです。初心者には、市販のDIY防犯カメラが特におすすめです。設置が簡単で、設定もスマートフォンのアプリを活用するだけで済むため、すぐに導入できます。自分の住環境に合った方法で、安全な暮らしを実現しましょう。
コメント